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SoundPEATS QY7の音質評価

SoundPEATS サウンドピーツ ワイヤレス スポーツ ヘッドセット QY7

SoundPEATS Bluetoothヘッドセット QY7の音質を、SONY DRC-BT30+Bose in-ear headphonesと詳細に比較した結果を整理する。

なお、レビュー結果には、個人の聴覚特性を含む可能性があることを、最初にお断りしておく。

環境

QY7は、高音質を謳うaptXコーデックに対応しており、DRC-BT30は、従来のSBCコーデックに対応している。この両機器を、両コーデックに対応しているZenFone 2とBluetoothでペアリングし、ZenFone 2上で音源を再生して聴き比べた。

なお、QY7はヘッドフォン一体型だが、DRC-BT30には別途ヘッドフォンが必要なため、高音質と言って差し支えないBose in-ear headphonesを使用した。以下、特に必要がない限り、DRC-BT30の記載は省略する。

また、音質の絶対評価のために、補助として、名機の誉れ高いモニタースピーカーであるBOSE M3+Windows版iTunes(48kHz/24bits)を使用した。

ちなみに、aptXコーデックは、低遅延を謳っているが、遅延の程度については評価できないため、考慮もしていない。また、両機器とも通話機能を備えているが、こちらも評価の対象外とした。

音源

評価に使用した音源は、以下の通りだ。いずれも、Windows版iTunesで256kbps/VBRAAC形式に変換したものを、予めZenFone 2へコピーしている。

  1. The Rose(手嶌葵) — ヤマハ創業125周年記念 株主限定CD(2013年)より
  2. A Moonlit Night(浅倉大介) — D-Trick(2013年)より
  3. Bet ~追憶のRoulette~(access) — Secret Cluster(2012年)より

選曲の意図は、「The Rose」が中・高音域にかかる歌声の伸びやかさと臨場感、「A Moonlit Night」が音像と定位の明瞭さ、「Bet ~追憶のRoulette~」が低・高音域の解像度の高さと音圧の適切さ、としており、全音域と主な評価ポイントをカバーしているはずだ。

結果

絶対評価は、1音源につき10点満点で、合計30点満点とした。

総合

  • QY7は、22/30点。中音域の弱さが少々目につくものの、aptXコーデックによる音質劣化の防止は、相当なものだと感じた。また、QY7自身に得手不得手があるものの、これだけM3に迫ることができれば、その音質は、率直に讃えられて然るべきだ。
  • in-ear headphonesは、20/30点。SBCコーデックによる劣化を、持ち前のバランスの良さで十二分に補ったことを踏まえれば、かなり健闘したと言える。次は、aptXコーデック対応レシーバー+in-ear headphoneと比較してみたい、とまで思わせてくれる出来の良さだった。

「The Rose」

  • QY7は、4/10点。中音域が弱めで、高音域がやや持ち上がっているため、全体的にバランスが崩れてしまっており、歌声の伸びやかさに乏しい。臨場感も減衰しており、歌声の反響音があまり広がって来ない。
  • in-ear headphonesは、6/10点。歌声の伸びやかさも臨場感もM3に迫るものがあるが、それはバランスの良さから来るもので、全体的に解像度が低下している印象は拭えない。ピアノ伴奏の低音域が若干持ち上がっており、歌声に勝ってしまう(主従逆転してしまう)場面がある。

「A Moonlit Night」

  • QY7は、8/10点。音像が比較的明瞭で、超高音域まで透き通っているものの、中音域がスカスカに聴こえる点は気になった。定位はきちんと再現されている。
  • in-ear headphonesは、4/10点。バランスは良いが、超高音域の音割れを含め、音像はあやふやに聴こえる。定位は保っているものの、やや幅の狭い感じがする。

「Bet ~追憶のRoulette~」

  • QY7は、10/10点。低・高音域の解像度の高さは、M3に比肩するほど抜群だ。音圧は適切だが、中音域の弱さを低・高音域で補っているようにも聴こえる。
  • in-ear headphonesは、7/10点。高音域の再現性に劣り、自ずと解像度も低い印象を受けてしまう。低・中音域はしっかり抜けていて、バランスも良いため、音圧が適切に感じられる。

総括

QY7のヘッドフォンは、密閉性・遮音性がともに高いため、in-ear headphonesと比べた場合、低・中音域の抜けが悪く、若干こもり気味になる特性がある点は、受け入れるほかない。ただし、どちらかと言えば嗜好の問題であり、一概に良し悪しを決められるものではないと考える。

QY7は、中音域がかなり絞り気味のため、"バラード系"(歌声を聴かせたり、臨場感を伝えたりする)音源を苦手とする一方、"ドンシャリ系"(ダンスミュージック等、メリハリのある)音源が非常に得意で、M3と比べても遜色ないレベルを見せてくれる場面まであった。

あとは、些細なことだが、再生開始・終了時のホワイトノイズが少し耳についた程度であり、欠点と呼べるものはまったく見当たらなかった。

そして何より、QY7が非常に廉価である点を特筆すべきだ。おおよそ、比較対象のDRC-BT30が6千円(生産終了のため既に入手不可能)+in-ear headphonesが13千円(同)、そしてM3が60千円(同)という価格だったことを踏まえれば、QY7は、わずか4千円で上級クラスの音質を享受できることになる。しかも、現在販売中のモデルであり、入手が容易だ。

正直に言うと、名の通っていないメーカーの音響製品を買うことに対しては、相当の抵抗があったのだが、そのような意味のないポリシーは捨ててしまって正解だった。自分が本当に良いと思う製品こそ、最良の製品だからだ。

以上を踏まえると、QY7には、音質の好みや得手不得手はさておき、とりあえず試してみるだけの価値がある。特に、ZenFone 2のようなaptXコーデック対応機器を所有しているのであれば、尚更のことだ。お気に入りの音楽を高音質で聴ける喜びは、日常生活を大いに潤してくれる。

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